不動産担保とは 金融機関の融資と担保
2018年8月29日金融機関は、通常、企業や個人から余剰資金を集め、それを原資として資金が不足している企業や個人に融資を行います。融資時には安全性や合法性等の観点から審査し、融資を実行するわけですが、企業であれば不況、個人であれば失職などにより返済が滞る場合があります。金融機関では、このような場合でも貸出債権が確実に回収できるようにするため債権保全を図るわけですが、この債権保全手段として「担保」があるわけです。
私たちは、日常的に少額であれば、例えば飲み代とか、友人に貸したりしますよね。それは友人など既に信頼関係がある間柄で、相手が必ず返してくれるだろうという期待(確信?)があるからです。そして、お金を貸すけど、返してくれるまで友人の持ち物、例えば腕時計とかアクセサリーなどを自分によこせと言わないでしょう?すなわち「無担保」でお金を貸しているわけです。
では、もっと高額な場合はどうでしょう?それが友人ではなく、知らない人だったら?
金融機関はお金を貸すことを仕事としていますが、貸すお金も少額ではないし、貸す相手も友人ではありません。そのような、いわば信頼関係の無い相手にお金を貸す場合、返してもらえなかったときのことを考えておかねばなりませんね。そのためには、もし返してもらえなくなったとき、何らかの方法で貸したお金を取り戻さなければなりません。
例えば、お金を貸す代わりに腕時計を預かっていたら、その腕時計を売ってお金を取り戻すわけです。
金融機関は腕時計では取り戻せないような大きなお金を貸しますので、貸す代わりに不動産を担保として確保し、お金を返してもらえなくなったときには、それを売ってお金を取り戻すわけです。